液体集熱式太陽熱利用設備
液体集熱式太陽熱利用設備の設置の有無を選択します。
選択要件は、次のとおりです。
- 液体集熱式太陽熱利用設備で集熱した熱を、給湯のみに利用し、かつ、当該住戸において採用される水栓等のうち、下表の①~③のいずれかにあてはまるもの。
給湯接続方式 | 液体集熱式太陽熱利用設備により 供給した熱を利用する水栓等 ※ | ||
---|---|---|---|
① |
| 全ての水栓等 | |
② | 浴槽落とし込み方式 | 太陽熱用水栓が シャワー・浴槽水栓 |
|
③ | 太陽熱用水栓が 浴槽水栓 |
|
なお、「設置する」を選択する場合は、基本情報タブで年間の日射地域区分を指定する必要があります。
空気集熱式太陽熱利用設備を併用する場合
空気集熱式太陽熱利用設備で集熱した熱を給湯に利用する場合は、「設置する」を選択できません。 空気集熱式太陽熱利用設備で集熱した熱を暖房のみに使用する場合は、「設置する」を選択できます。
ほかの給湯設備と併用する場合
上図①の場合
次の給湯設備が選択できます。
- 電気ヒートポンプ給湯機(CO2 冷媒またはR32 冷媒)(太陽熱利用設備を使用しないもの)以外の給湯設備
上図②、③の場合
次のいずれかの給湯設備が選択できます。
- ガス従来型給湯機
- ガス従来型給湯温水暖房機
- ガス潜熱回収型給湯機
- ガス潜熱回収型給湯温水暖房機
- 石油従来型給湯機
- 石油従来型給湯温水暖房機
- 石油潜熱回収型給湯機
- 石油潜熱回収型給湯温水暖房機
くわしくは、こちら(第九章 第二節 付録D)を参照します。
液体集熱式太陽熱利用設備の設置の有無を選択します。
液体集熱式太陽熱利用設備で集熱した熱を給湯のみに利用し、当該住戸のすべての水栓等(台所水栓、洗面水栓、浴室シャワー水栓、浴槽水栓湯はり、浴槽自動湯はり、浴槽水栓さし湯)で利用する場合は、「設置する」を選択できます。
なお、「設置する」を選択する場合は、基本情報タブで年間の日射地域区分を指定する必要があります。
空気集熱式太陽熱利用設備を併用する場合
空気集熱式太陽熱利用設備で集熱した熱を給湯に利用する場合は、「設置する」を選択できません。 空気集熱式太陽熱利用設備で集熱した熱を暖房のみに使用する場合は、「設置する」を選択できます。
電気ヒートポンプ給湯機を併用する場合
電気ヒートポンプ給湯機と組み合わせて評価する場合は、液体集熱式太陽熱利用設備を「設置する」を選択し、給湯タブで熱源機の種類が「その他の給湯設備機器」である場合は、その他の給湯設備機器の名称を「電気ヒートポンプ給湯機」と入力します。
設備の種類
液体集熱式太陽熱利用設備の種類を選択します。選択要件は、下表の通りです。
選択肢 | 要件 |
---|---|
開放形太陽熱温水器 | JIS A 4111 に規定される、貯湯タンク内の液面が大気に開放されている構造を有する太陽熱温水器をいう。 |
密閉形太陽熱温水器(直圧式) | 太陽熱を利用して給湯する装置のうち、JIS A 4111に規定される自然循環形太陽熱温水器で、自然循環作用を利用して給湯部で得た熱エネルギーを貯湯部に搬送し、給湯用水を直接または間接的に加熱、保温した状態で貯湯する形式のもので、集熱部と貯湯部とが一体となったもののうち、給湯用水が大気圧を超える構造を有し、給水方式が直圧式のものを設置する場合 |
ソーラーシステム | 太陽熱を利用して給湯する装置のうち、JIS A 4112に規定される集熱媒体を強制循環する太陽集熱器と、JIS A 4113に規定される蓄熱媒体により熱エネルギーを顕熱として貯蔵する太陽蓄熱槽を組み合わせた機器で、JIS A 4112「太陽熱集熱器」に規定される集熱性能に適合している製品で、かつ液体集熱式集熱器のみを設置する場合 |
給湯接続方式の種類(密閉形太陽熱温水器(直圧式))
給湯方式を選択します。選択要件は下表の通りです。
選択肢 | 要件 |
---|---|
接続ユニット方式 | 貯湯タンクと補助熱源機との間に接続ユニットを配し、両者間で通信を行って補助熱源機への入水温度を制御する方式の場合 |
給水予熱方式 | 貯湯タンクの出口側と補助熱源機の入口側を三方弁で接続し、貯湯タンクから出水する水の温度により弁の開閉を行うことで、貯補助熱源機への水の供給元を湯タンクと市水とで切り換えを行う方式の場合 |
密閉形太陽熱温水器の指定
密閉形太陽熱温水器(品番)の指定の有無を選択します。選択要件は、下表の通りです。
選択肢 | 要件 |
---|---|
品番を指定しない(規定値を用いる) | 機器の品番を指定せず、密閉型太陽熱温水器の種類ごとにあらかじめ定められた値により評価する場合 |
品番を指定しない(パラメータを入力する) | 機器のパラメータを直接入力して評価する場合 |
品番を指定する | 機器の品番等を指定して評価する場合 |
品番を指定せずに計算した結果を公的な届出や補助金の申請に利用する場合は、「品番を指定しない(規定値を用いる)」を選択します。
「品番を指定する」を選択する場合は、品番を検索します。
「品番を指定しない(規定値を用いる)」を選択した場合
「品番を指定しない(規定値を用いる)」を選択した場合は、密閉形太陽熱温水器の種類ごとにあらかじめ定められた値により計算されます。
くわしくは、こちら(第九章 第二節 付録A)を参照します。
品番(ソーラーシステム)
「検索」ボタンを押下して該当の機器を選択し、確定します。
給湯接続方式の種類(ソーラーシステム)
給湯方式を選択します。選択要件は下表の通りです。
選択肢 | 要件 |
---|---|
接続ユニット方式 | 貯湯タンクと補助熱源機との間に接続ユニットを配し、両者間で通信を行って補助熱源機への入水温度を制御する方式の場合 |
三方弁方式 | 貯湯タンクの出口側と補助熱源機の出口側を三方弁で接続し、貯湯タンクから出水する水の温度により弁の開閉を行うことで、混合栓への温水の供給元を貯湯タンクと補助熱源機とで切り換えを行う方式の場合 |
ソーラーシステムの指定
ソーラーシステム機器(品番)の指定の有無を選択します。選択要件は、下表の通りです。
選択肢 | 要件 |
---|---|
品番を指定しない(規定値を用いる) | 機器の品番を指定せず、ソーラーシステム設備の種類ごとにあらかじめ定められた値により評価する場合 |
品番を指定しない(パラメータを入力する) | 機器のパラメータを直接入力して評価する場合 |
品番を指定する | 機器の品番等を指定して評価する場合 |
品番を指定せずに計算した結果を公的な届出や補助金の申請に利用する場合は、「品番を指定しない(規定値を用いる)」を選択します。
「品番を指定する」を選択する場合は、品番を検索します。
「品番を指定しない(規定値を用いる)」を選択した場合
「品番を指定しない(規定値を用いる)」を選択した場合は、ソーラーシステムの種類ごとにあらかじめ定められた値により計算されます。くわしくは、こちら(第九章 付録B)を参照します。
給湯接続方式の種類(開放形太陽熱温水器)
給湯接続方式を選択します。開放形太陽熱温水器の場合は、浴槽落とし込み方式を選択します。
開放形太陽熱温水器の指定
開放形太陽熱温水器の指定について選択します。
選択肢 | 要件 |
---|---|
品番を指定しない(規定値を用いる) | 機器の品番を指定せず、開放形太陽熱温水器の種類ごとにあらかじめ定められた値により評価する場合 |
品番を指定しない(パラメータを入力する) | 機器のパラメータを直接入力して評価する場合 |
品番を指定せずに計算した結果を公的な届出や補助金の申請に利用する場合は、「品番を指定しない(規定値を用いる)」を選択します。
「品番を指定しない(規定値を用いる)」を選択した場合
「品番を指定しない(規定値を用いる)」を選択した場合は、開放形太陽熱温水器の種類ごとにあらかじめ定められた値により計算されます。
くわしくは、こちら(第九章 第二節 付録C)を参照します。
集熱部の設置方位角
「太陽光」タブの「パネルの設置方位角」を参照します。ただし、「パネル」を「集熱部」と、「受光面」を「受熱面」と読み替えます。
空気集熱式太陽熱利用設備に複数の集熱部がある場合
空気集熱式太陽熱利用設備に複数の集熱部がある場合は、面積が最も大きい集熱部の方位角を選択します。面積が最も大きい集熱部が複数ある場合は、任意の1つを選択します。
集熱部の設置傾斜角
「太陽光」タブの「パネル設置傾斜角」を参照します。ただし、「パネル」を「集熱部」と読み替えます。
蓄熱タンク容量(ソーラーシステム)
次の方法で、蓄熱タンク容量を確認し、入力します。その際、小数点以下一位を四捨五入した整数値とします。
- カタログ等で確認できる場合
- JIS A 4113に規定される蓄熱タンク容量であることを確認します。
複数の貯湯タンクを設置する場合
ソーラーシステムの貯湯タンクが複数ある場合は、設置するすべての貯湯タンクのタンク容量を合計した値を入力します。
空気集熱式太陽熱利用設備
空気集熱式太陽熱利用設備とは、以下の条件をすべて満たす設備をいいます。
- JIS A 4112またはSS-TS010に適合する空気集熱式集熱器で構成される集熱器群を有すること。
- 集熱部において太陽熱で温められた外気を、直接、または蓄熱部とする床下を介して居室に給気すること。
- 集熱部において太陽熱で温められた外気を床下に給気する場合、床下を構成する部材の劣化対策として、防腐・防蟻処理等を施す際には、人体に影響のある薬剤は使用せず、揮発性の低い薬剤等を選定する等の配慮を行っていること。
- 床下を経由して外気を導入する換気方式を併用していないこと。また、空気集熱式太陽熱利用設備で給湯する場合に、液体集熱式太陽熱利用設備と併用して給湯を行っていないこと。
評価対象となるのは、下表の構成を有する空気集熱式太陽熱利用設備です。
番号 | 付加機能・装置の採否(○:採用、×;否採用) | ||
---|---|---|---|
給湯部※1 | 自立運転用太陽光発電装置※2 | ||
空気搬送ファン | 循環ポンプ | ||
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | × | ○ |
3 | ○ | ○ | × |
4 | ○ | × | × |
5 | × | ○ | ○ |
6 | × | × | ○ |
7 | × | ○ | × |
8 | × | × | × |
※2 発電した電力を空気搬送ファンもしくは循環ポンプの動力として使用するために設ける専用の装置
ただし、次の場合については、評価対象外です。
- 地域の区分が8地域である場合
- Point1に示す、他の暖房設備と併用する場合
- Point2に示す、他の給湯設備と併用する場合
他の暖房設備と併用する場合
次の暖房設備と併用する場合は、「評価しない、または設置しない」を選択します。また、暖房タブで暖房設備機器の種類として「その他の暖房設備機器」を選択し、「その他の暖房設備機器の名称」に名称を入力します。
- 暖房設備機器または放熱器の種類のうち、温水床暖房、電気ヒーター床暖房、ルームエアコンディショナー付温水床暖房機
他の給湯設備と併用する場合
集熱量の一部を給湯に利用する場合で、次の給湯設備と併用する場合は、「評価しない、または設置しない」を選択します。また、給湯タブで熱源機の種類として「その他の給湯設備機器」を選択し、「その他の給湯設備機器の名称」にシステム等の名称を入力します。
- 電気ヒーター給湯機、電気ヒートポンプ給湯機(CO2冷媒)(太陽熱利用設備を使用しないもの)、電気ヒートポンプ・ガス併用型給湯機
- 電気ヒーター給湯温水暖房機、電気ヒートポンプ・ガス併用型給湯温水暖房機
- コージェネレーション
集熱器群の数
集熱器群の数を選択します。
集熱器群がいくつ(何面)あるかを選択します。ここで、集熱器群とは、同じ方位角および同じ傾斜角で設置される、同一仕様の空気集熱式集熱器の集合をいいます。
例) 同じ傾斜角で同一仕様の集熱器群を設置している場合は「1面」を選択。異なる2つの傾斜角で同一仕様のものを設置している場合は「2面」を選択。
空気搬送ファンの自立運転用太陽光発電装置
空気搬送ファンの自立運転用太陽光発電装置の採用の有無を選択します。
空気搬送ファンの自立運転用太陽光発電装置とは、発電した電力を空気搬送ファンの動力として使用するための装置をいい、これを採用している場合は、空気搬送ファンが稼働する時刻において、その消費電力量はゼロになります。
空気搬送ファンの種別
空気搬送するためのファンの種別を確認し、選択します。
ACファンとは交流電動機を搭載しているファンを、DCファンとは直流電動機を搭載しているファンをいいます。
機外静圧をゼロとした時の空気搬送ファンの風量
カタログ等で、風量の特性曲線から機外静圧をゼロとしたときの風量を読み取り、入力します。
カタログ等で、風量の特性曲線が確認できない場合は、空気集熱式太陽熱利用設備を設置された事業者(製造メーカー等)までお問合せください。
循環ポンプの自立運転用太陽光発電装置
循環ポンプの自立運転用太陽光発電装置の採用の有無を選択します。
循環ポンプの自立運転用太陽光発電装置とは、発電した電力を循環ポンプの動力として使用するための装置で、この装置を採用している場合は、循環ポンプが稼働する時刻において、その消費電力量はゼロになります。
給湯部のタンク容量
次の方法により、給湯部のタンク容量を確認し、入力します。その際、小数点以下一位を四捨五入した整数値とします。
- カタログ等で確認できる場合
- JIS A 4113「太陽蓄熱槽」で規定されている蓄熱槽容量であることを確認します。
- 別途定める方法により計測する場合
- 計測方法については、こちら(第九章 第三節 付録 B) を参照します。
複数の貯湯タンクがある場合
給湯部の貯湯タンクが複数ある場合は、それぞれの貯湯タンクのタンク容量を合計した値を入力します。
集熱後の空気を供給する床下の面積の割合
次式により計算し、小数点以下一位を切り下げた整数を入力します。
床下空間の断熱
床下空間の断熱を確認し、該当するものを選択します。選択要件は、下表の通りです。
選択肢 | 要件 |
---|---|
断熱区画外 | 床断熱等で、床下空間が断熱材の連続した熱的境界の外側である場合 |
断熱区画内 | 基礎断熱等で、床下空間が断熱材の連続した熱的境界の内側である場合 |
集熱器群の面積
集熱器群を構成する集熱器の面積の合計を次の方法で確認し、入力します。その際、小数点以下二位を四捨五入し、小数点以下一位までの値とします。
- カタログ等に集熱器群の面積が記載されている場合
- 集熱器群を構成する集熱器が、JIS A 4112またはSS-TS010が定める集熱性能試験を実施した集熱器で、さらに集熱性能試験時と同じ形状(縦および横の寸法が変わらない場合)で施工されていることを確認します。
- カタログ等に集熱器群の面積が記載されていない場合
- 以下のいずれかに該当する場合は、JIS A 4112またはSS-TS010が定める集熱器総面積の算定方法を参照します。
- 集熱器群を構成する集熱器が、JIS A 4112またはSS-TS010が定める集熱性能試験を実施した集熱器であり、さらに集熱性能試験時と異なる形状(切断する等して縦もしくは横、あるいはその両方の寸法が変わる場合)で施工されている場合
- 集熱器群を構成する集熱器が、JIS A 4112またはSS-TS010が定める集熱性能試験を実施していない場合
集熱器群の仕様の入力
入力方法を選択します。選択要件は、下表の通りです。
選択肢 | 要件 |
---|---|
入力しない(規定値を用いる) | 下記以外の場合 |
入力する | カタログ等で、JIS A 4112または、SS-TS010が定める集熱性能試験に基づく値が確認できる場合 |
集熱器の集熱効率特性線図一次近似式の切片
集熱効率特性性能試験による空気集熱式集熱器の集熱効率特性線図一次近似の定数を入力します。その際、JIS A 4112「太陽集熱器」、またはSS-TS010「空気集熱器の集熱効率試験方法」で規定された集熱効率特性性能試験による値であることを確認します。
集熱器の集熱効率特性線図一次近似式の切片が不明な場合は、空気集熱式太陽熱利用設備を設置された事業者(製造メーカー等)までお問合せください。
集熱器の集熱効率特性線図一次近似式の傾き
空気集熱式集熱器の集熱効率特性線図一次近似の一次係数の絶対値を入力します。その際、JIS A 4112「太陽集熱器」、またはSS-TS010「空気集熱器の集熱効率試験方法」で規定された集熱効率特性試験による値であることを確認します。
集熱器の集熱効率特性線図一次近似式の傾きが不明な場合は、空気集熱式太陽熱利用設備を設置された事業者(製造メーカー等)までお問合せください。
集熱器の集熱性能試験時における単位面積当たりの空気の質量流量
集熱性能試験を実施した時の単位面積当たりの空気の質量流量を入力します。その際、JIS A 4112「太陽集熱器」、または、SS-TS010「空気集熱器の集熱効率試験方法」で定める集熱性能試験であることを確認します。
集熱器の集熱性能試験時における単位面積当たりの空気の質量流量が不明な場合は、空気集熱式太陽熱利用設備を設置された事業者(製造メーカー等)までお問合せください。